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#90

2024年6月30日(日)22:00〜22:54

キャスト

ナレーター(N) / ちふゆ(ネクシード)

ローリー・マーカー / 早川 舞(ネクシード)
サミュエル・ムティシャ / いとうさとる(ステイラック)
マーサ・ロビンス / 葛原 詩織(プランダス)
ジョン・テケレス / 藤田 将利(ケンユウオフィス)
ウィリアム・ンジョロゲ / 知念 樹(ネクシード)

放送内容

アフリカほど多くの野生動物を見ることのできる場所はありません。しかし野生動物たちは絶滅に近づいています。
チーターはサバンナ屈指のハンターであるにもかかわらず人間によって狩られ、1980年代には1万頭近くのチーターが罠によって殺されました。現在の生息数は世界で7500頭以下です。マーカー博士は1970年代半ばからチーターを研究している、この大型ネコ科動物の第一人者です。北米で最も成功した繁殖プログラムを開発し、そこで関わったチーターがきっかけとなりアフリカに渡りました。
ケニア山のふもとではムティシャ博士がクロサイの保護に取り組んでいます。クロサイはとても獰猛で侵入者を嫌い危険回避に長けていますが、密猟者の乱獲により現在、野生のクロサイの数は6000頭を割っています。マーカーとムティシャは、絶滅との競争に勝つという難しい目標を共有しています。
ヴィルンガ山地はアフリカで人口密度の高い地域のひとつです。この肥沃な火山地帯では農業と木炭の採取により野生動物の生息地が減少しました。その結果、マウンテンゴリラは壊滅的な打撃を受けます。しかし、この20年でマウンテンゴリラの数は、ほぼ倍増しました。今では1000強が生息し絶滅の縁から救い出されました。これはまさに自然保護の成功例です。アメリカの生物学者で30年間、ヴィルンガ山地とブウィンディ原生国立公園でゴリラを研究してきたロビンス博士は、この絶滅危惧種の真の奇跡を目の当たりにしました。

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