#66
初回放送:2023年10月15日(日)22:00〜22:54
キャスト
ナレーター(N) / ちふゆ(ネクシード)
マヌエラ・フィッシャー / 馬場 菜緒(ネクシード)
サム・デハーン / 田端 美保(プランダス)
ヘンリー・ブリンク / 相樂 真太郎(ネクシード)
カリン・ドレイヤー / 新井 笙子(ケンユウオフィス)
放送内容
クイーンズランド州北部には絶滅の危機に瀕するキタフサオネズミカンガルーの最後の生息地があります。大人でも体重1キロと小柄な哺乳類は、かつてオーストラリア北部に広く分布していましたが、今ではマウントルイス国立公園でしか見られません。彼らを救うために奮闘するのは野生動物保護委員会の研究者たちです。残された個体群についての、より詳しいデータを収集しようとしていますが、小さな動物の数や状況を把握するのは簡単ではありません。なかなか姿を見せてくれない動物を撮影するために、動きと熱を検知して自動撮影するモーションカメラを森に計画的に設置します。
パース近郊には動物のための特別な避難所があります。広さはサッカー場6つ分にも及び、多くの動物が一時的に滞在するか、終の住処として暮らしています。サムは家族と共に敷地内に暮らし、24時間体制で動物の世話をして野生復帰も手伝います。サムが今、特に気がかりなのが2匹のワラビーです。呼吸に問題を抱えている上、体重が増えないのです。発育の遅れが危惧される子を野生復帰させることはできないため、体重増加は緊急の課題です。
内陸部の乾燥地帯にあるニューヘイブン・サンクチュアリでは動物たちが絶望的な状況に追い込まれています。彼らを助けるために、活動家は一見矛盾とも思われる手法を用います。壊滅的な火災の脅威に悩まされている乾燥地帯に火を放つのです。目的は土壌を肥沃にし、新たな生育を促すこと。また植物が過剰に密集し制御不能な火災が発生することを防ぐ効果もあります。