水紀行ラインナップ
©BS日テレ©BS日テレ世界遺産の水の都 ベルギー ブルージュ

2015年10月15日 初回放送

北方のベニスにたとえられるベルギーの水の都ブルージュ。
街の歴史は9世紀、この土地にフランドル伯爵が城塞を築いたことから始まりました。
中世、ブルージュはヨーロッパ随一の交易都市として繁栄しました。
当時の建物が残る街はベルギーを代表する国際観光都市として人々を魅了しています。

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ブルージュに繁栄をもたらしたのは街の中を縦横に流れる運河です。この北海と結ばれた運河によって西ヨーロッパ有数の交易の中心地になったのです。

世界遺産に登録されている旧市街は中世、政治、経済、文化の中心でした。その旧市街に立つ市庁舎はベルギーで最も古い市庁舎の一つとされ、14世紀後半から15世紀にかけて造られました。

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中世のブルージュに更なる繁栄をもたらしたものがダイヤモンドです。14世紀末に研磨技術が確立され、その美しさが見直されたことからダイヤモンドは高価な宝石になったといわれています。

ブルージュの繁栄を今に伝えるのが、聖母教会です。ここにはミケランジェロ作の聖母子像があります。ミケランジェロが生存中にイタリアから国外に出た唯一の作品です。当時、貿易で巨万の富みを得た商人が購入したと言われています。

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ベルギー伝統の味の一つが、日本でも人気のあるベルギービールです。ドゥ・ハルブマーン醸造所ではブルグス・ゾット・ブロンドという銘柄のビールが造られています。併設するレストランでは、爽やかなホップの風味と柑橘系の酸味という特徴を持つこのビールが味わえます。

そしてもう一つがベルギーチョコレートです。ブルージュにはチョコレート店が50以上もあると言われています。ベルギーチョコレートの歴史は19世紀末に当時の国王がアフリカのコンゴでカカオの木を栽培、国の産業とした事から始まったとも言われています。

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中世以来、自立心あふれる女性たちの生き様を今に伝えているのがベギン会院です。ベギン会院は十字軍の遠征で男を駆り出された女性たちの防御と自立のための砦でした。

そのベギン会院の精神を今に伝えているのがレース編みです。中世以来、レース編みは豊かな王侯貴族の衣装を飾るために使われてきました。細かな細工が施されたものは非常に高価で、糸の宝石と呼ばれていたそうです。

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北海沿岸の町、オーストダンケルクでは500年以上続く伝統のエビ漁が今も行われています。遠浅の海で馬が網を引き、砂の中にいるエビを捕まえるのです。オーストダンケルクでは、この馬による伝統のエビ漁の保存に努めています。

その北海沿岸でとれた小エビを使った定番料理のコロッケ。地元で北海のキャビアと呼ばれるように潮の香りが詰まった一品は、伝統の漁が支える伝統の味がします。

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ブルージュ郊外の町ダム。町を流れるダム運河は、ナポレオンがブルージュと北海を結ぶために作らせたものです。現在は、遊覧船が行き来し、人気の観光スポットになっています。
数百年の歴史を持つ運河のようにブルージュの街は、美しい中世の風景を今に伝えています。

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