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©BS日テレ©BS日テレ王宮文化香る世界遺産の島 インドネシア ジャワ島

2015年2月11日 初回放送

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インドネシアを構成する1万3000以上もの島の一つ「ジャワ島」。
その中央部に位置する古都「ジョグジャカルタ」はヒンドゥー教の古王国時代に建設され、18世紀以降はイスラム教国「マタラム王国」の首都として栄えました。
街の中心部に、「マタラム王国」の国王が暮らした宮殿があります。
オランダの統治下にあった1756年に、ヒンドゥーからの伝統的デザインで建築されました。「スルタン」と呼ばれる国王が代々暮らし、現在は一般に公開されています。
王宮では、かつての王朝時代の音楽も奏で続けられています。
インドネシア伝統の民族音楽「ガムラン」です。「ガムラン」は「叩く」という意味を持つ名前の通り、打楽器によって演奏されます。

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古代の王宮文化が香るジョグジャカルタ。街には伝統工芸品を作る工房がいくつもあります。ジャワ島伝統の染物「バティック」です。ジャワ島では「バティック」は女性の仕事として、母から娘へ伝えられてきました。
バティックは布にロウで模様を置いてから染色する事で様々な絵柄を描く、いわゆる「ロウケツ染め」です。18世紀頃から本格的に作られるようになり、インドネシアでは腰巻やスカーフなど様々な布製品に加工されます。

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ジョグジャカルタから北西におよそ40キロ。ヤシの木の樹海が広がる中に世界最大級の仏教遺跡「ボロブドゥール」があります。ボロブドゥールは、8世紀から9世紀にかけてジャワ島中部を支配した大乗仏教のシャイレンドラ王朝によって建てられました。
遺跡は、1814年に発見されるまで土に埋もれていました。火山灰をかぶった為とも、イスラム教徒による破壊をおそれて埋めたため、とも言われています。
ボロブドゥールは、それ自体が仏教の宇宙観を象徴する曼荼羅だと言われています。

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ジョグジャカルタから南へおよそ30キロ。「パラントゥリティス」は、インド洋を望む美しいビーチです。ただし、目の前の海は荒く波が高すぎる為、リゾートであるにもかかわらず遊泳禁止です。観光客は乗馬やバギーなど、陸上のアクティビティーを楽しんでいます。このビーチは、リゾートと同時に地元漁師の浜という顔も持ちます。
目の前の海は常に荒れていて、定置網漁などでは強い波に流されないよう、重い網が使われるほどの漁の難所です。波と漁師との格闘は、このビーチでも観光人気の高い、アトラクションになっています。

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ジャワ島の中でも特に自然豊かな東側に、「火の神が暮らす」と言われる大自然の聖地があります。標高2329メートルのブロモ山です。
イスラム教がジャワ島を席巻した16世紀以降も、ヒンドゥー教の聖地として信仰されています。山はさらに大きな外輪山のクレーターの中にあり、そこは「砂の海」とも呼ばれる乾いた土地が続きます。
ブロモ山周辺は、雄大な日の出が楽しめる「ビューポイント」として知られています。
東の空が徐々に明るくなり、ジャワ島の大自然がシルエットで浮かび上がり、古代の神が目覚めたかのような神秘的な風景が広がります。古代ヒンドゥーの聖地ブロモ。
人々は朝日と出会い、改めて「聖なる山」の理由を知るといいます。

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