第89回 オーセンティックバー
2020年7月25日 放送
"オーセンティックバーのたしなみ"をおさらい
◎たしなみスト
岸久さん
大学時代、バーでのアルバイトをきっかけに、バーテンダーの世界に飛び込む。
銀座の会員制バーで修行を積んだのち、
1996年にバーテンダーの腕を競う「世界カクテルコンクール」で、日本人で初めて優勝。
技術もさることながら、岸さんが最も大切にしているのは“お店の雰囲気作り”
そんなカリスマバーテンダー岸さんが誘う、オーセンティックバーの世界とは?
【オーセンティックバーをたしなむ】
●多様化するバーの種類●
オーセンティックバー
オーセンティックバーと言えば、東京・銀座。
そんな銀座で、伝説と呼ばれる名店が「Bar Lupin」(1928年オープン)
老舗の文壇バーで、あの太宰治がスツールにあぐらをかきながら笑っている
有名な写真の舞台となった場所。さらに岡本太郎をはじめとする、画壇達にも愛されていた。
オープンして、90年以上の歴史がある店のインテリア1つ1つから歴史を感じるバー。
ミュージックバー
「GINZA MUSIC BAR」
音楽プロデューサーの大沢伸一、小林武史が手掛ける本格的な音楽を楽しめるバー。
ジャズやロックなどの不朽の名盤から、
ヒップホップやテクノ、映画音楽など3000枚を超える幅広いジャンルのアナログレコードが
最高峰のサウンドシステムで堪能できる。
ショットバー
お酒をボトルではなく、1杯ずつ注文するスタイルのバー。
比較的滞在時間も短く初心者でも気軽に入れる。
ダイニングバー
お酒だけでなく食事メニューも充実している為、女子会などで使われることも多いバー。
【オーセンティックバーのルール】
●服装
オーセンティックバー、入店前のルール、「服装」
昔ほど服装について厳しく言う店は少なくなったが、店の雰囲気を壊さないためにも、
最低限、長ズボンで襟付きのシャツを着て行くべし。
ちなみに、一流ホテルの中にあるオーセンティックバーは明確にドレスコードが存在し、
Tシャツにジーパンでは入店できない場合もあるので、ご注意を。
●来店人数
ノスタルジックな昭和初期の銀座をイメージして作られた店内、
お客さんがくつろぎやすいようにバーカウンターに肘掛が施されるなど
細かな所までこだわった岸さん自慢のお店「STAR BAR GINZA」
横並びのバーカウンターには、上座も下座も存在しないため
目上の人と来店した場合は、横並びでバーカウンターに座るべし。
バーテンダーが最も気を遣うのは、「客の声の大きさ」
大人数ではついつい声も大きくなってしまいがち。
オーセンティックバーの落ち着いた雰囲気はバーテンダーだけでなく、
お客さんの気遣いがあって成り立つもの。
スマートな大人な客として見られるためにも、1人、もしくは2人までで訪れるべし。
●来店時間
週間の内でバーが混むのは、週末。
サード・プレイスとして、穏やかにバーを楽しむには、
平日の店の開店から1時間後を目安に訪れるべし。
オーセンティックバー「STAR BAR GINZA」
中央区銀座1丁目
●STAR BAR GINZA
マスターバーテンダー 岸 久さん
●Prime Gin Tonic
ライムの爽やかな酸味とトニックエッセンスの
すっきりした甘みが特徴のカクテル。
ジントニック1杯・1500円
そこにテーブルチャージ代1000円が足され、合計で2500円(+tax)
●Infinity shake(インフィ二ティシェイク)
前後の動きに、左右のひねりも加え
無限大を描きながら振る、このシェークは、細かな泡マイクロバブルを発生させ、
飲めば、口の中でふんわり溶けていく奇跡のカクテルに。
●ニンジャアイス
温度の異なる3つの冷凍庫を使用して、氷を緩めたり締めたりと、3日間かけて作られる。
その氷を削っていきお酒を注ぐと、グラスの中で氷が消えたように見える。
この現象に驚いた外国人観光客が「忍者アイス」と呼び始めたという。
そして、グラスに合わせてカットした四角の形も余分な泡立ちが抑えられ、
飲み終わりまで炭酸が抜けにくい効果も含まれている。
忍者アイスは炭酸専用の氷なので飲みたいときはハイボールを注文するべし。
オーセンティックバー「Ginza Zenith」
中央区銀座 6丁目
●Ginza Zenith オーナーバーテンダー 須田 善一さん
レトロと高級感が漂う、落ち着いた店内
カウンターの奥には、世界中から集められた様々な種類のお酒が並ぶ。
実は須田さん、元々はホテルマンで、銀座で岸さんの作るカクテルを飲み感銘を受け
バーテンダーを志したという。
●キング・オブ・カクテル マティ―二
映画「007」シリーズで度々登場する
ジェームスボンドお気に入りのカクテル、マティーニ
Martini 2,000円(税込)
オーセンティックバー「BAR HIGH FIVE」
中央区銀座5丁目
●BAR HIGH FIVE 店主 上野さん
上野さんは、月の半分は海外を飛び回り
世界中で、バーの講演やお酒の買い付けなどを行っている
そのため、世界各国から上野さんのお店目当てで
観光客やバーテンダーが訪れるという。
オーセンティックバー「BAR Bee」
墨田区東向島2丁目
●「BAR Bee」 オーナーバーテンダー山田さん
お酒のアテとして本格中華を出している唯一無二のバー
その理由はオーナーの山田さんが、元々中華の料理人
25歳の時、実家の中華料理店を継いだのをきっかけに
昔から憧れだったバーテンダーに転身。
その後、自分の店を改装し今のバーをオープンさせた。
自家製焼売 900円(税抜)
自家製チャ―シュー 900円(税抜)
エビ入り水餃子 900円(税抜)
バカリズム 今夜の総括
「最初に行ったバー。 ボタンを押すと一瞬だけライトが点くシステム」