ストロングポイント

毎週日曜 18:00~18:30放送

放送内容

第92回 走幅跳 芦田創

2017年11月18日 放送

走り幅跳び・芦田創。彼には誰にも負けない武器がある。それは、「飛距離を生むバランス力」。去年のリオパラリンピックでは、400mリレーで銅メダル。今年3月の国際大会では、走り幅跳びで優勝。そして7月の世界選手権では、三段跳びで銅メダルに輝いた。その跳躍を生むのは、独自の助走と空中姿勢。2020年で金メダルが期待される23歳。彼が見据えるものは…。現在、世界ランキング2位、パラアスリートの枠を越えて、更なる高みを目指す芦田選手を追った。
芦田選手は、上肢に障害のあるT47クラス。右肘は曲がらず、細くて短い。
芦田「普通にしていると、こっちにバランスは偏ってくるんですよね、左側に。やっぱ、普段ずっと使うところと、こっちの方が質量が重いっていうので偏ってくるんですけど」
芦田選手の障害は5歳の時にできた腫瘍が原因。15歳の時、ついに治療法がなくなり切断を余儀なくされた。高校から本格的に陸上を始めると、その夏には健常者の大会で、400メートルで大阪府3位の記録をマーク!そして高校2年生の冬、パラリンピックで3つのメダルを持つ山本篤選手からの誘いが人生を変えた。
実際には左右で、どのくらい重さが違うのか?
芦田「ペットボトル1本分ぐらいじゃないですかね?2リットルのペットボトル持って、全力で走っているようなイメージです」
そして、踏み切りの時、体が傾く。その為、ジャンプに工夫が…
芦田「左軸で入った後に逆足・右足のリードレックっていうんですけど、リードレックを気持ち外目に放り投げてあげて、空中で真っすぐ軸を整えてあげるっていうような意識」
質量の重い左腕側に傾くのを右足の運び方でコントロール!空中での、わずか1秒。この動きによって飛距離が生まれていた。芦田選手のバランス力は空中姿勢だけではない。そして、重さも長さも違う腕を左右均等に動かすことは難しいため、均等に動かせる肩を使ってバランスをとっている。
さらに芦田選手、今ある課題に取り組んでいる。それは、より遠くに飛ぶための空中姿勢。
芦田「空中姿勢もまっすぐに抜けたい」「(今のフォームだと)踏み切ってから着地までを綺麗にまとめれないので、着地のところで20cmくらい損するんですよね。だから、リードレックはしっかり真っすぐに振り出してそのままいけるのがベストなんで」
健常者と同じように、右足を回さず、バランスよく真っすぐに跳べば飛距離がもっと伸びる。ロイター板を使って体に覚えさせ、進化した理想の空中姿勢を追い求めている。パラアスリートの枠を超え、更なる高みを目指す芦田選手。3年後、東京パラリンピックでは、どんな姿を見せてくれるのか?

  • ©NTV
  • ©NTV
  • ©NTV
  • ©NTV
  • ©NTV
  • ©NTV
  • ©NTV
  • ©NTV
BS日テレ