ストロングポイント

毎週日曜 18:00~18:30放送

放送内容

第75回 陸上 短距離 笠松大聖②

2017年07月22日 放送

2020年東京パラリンピックを目指す19歳の期待の新星、日本記録まであと0秒63に迫る、笠松選手のストロングポイントは“爆発的な加速力”。さらなる成長のために下した大きな決断とは。初の大舞台で日本記録保持者に挑む姿に迫る。

1998年、埼玉県生まれ。幼い頃から身体を動かすことが大好きで、小学1年から中学3年までは野球に打ち込み、高校ではラグビー部で活躍を見せていた笠松選手。しかし、高校1年の秋、自転車で通学途中に踏切で事故にあい、左足の膝から下を失う。事故から数ヶ月は辛い現実を受け入れられなかったが、現実を認めた途端「何のスポーツやろうかな」というポジティブな思いがわき起こったという。

笠松選手が陸上を本格的に始めたのは、去年3月。これまでの競技経験で培った体幹の強さとボディコントロールが、ストロングポイント「爆発的な加速力」を生み、すぐさま頭角を現す。そしてわずか1年で、日本記録まであと0秒63と迫る12秒4をマークした。
その後、タイムが伸びず壁にぶつかった笠松選手は、今年、思い切った決断を下した。なじんだ義足と板バネを変えたのだ。これまでの硬い板バネでは健足にかかる負担が大きく、望むとおりの練習量をこなせなかったという。陸上に適したやわらかい板バネに変え、それに合わせて「走り方」も変えた。これまでは、硬い義足の強い反発力を活かすべく、健足側に比べ義足側の歩幅が広い、いわば『左右非対称の走り方』だった。一方、新しい義足では、健足と義足を同じように使う『左右対称』に近い走りを目指した。
ところが、これまでのクセで足の動きが直線的ではなく、義足が外から回ってきてしまう。左右対称に合わせようとすると、着地の直前で義足をわずかに微調整する動きが入り、大きなタイムロスになってしまう。
笠松選手は、「義足の長さが頭でちゃんと理解できてなくて、当たるんじゃないか」という恐怖心があると語る。これを克服するには、ひたすら練習して体に覚えさせるしかない。日本体育大学の付属高校の水野監督と、練習時の映像を確認しながらイメージを植え付け、課題を乗り越える。

そうして新しい走りも完成させ、挑んだ初の大舞台。6月11日の日本パラ陸上競技選手権大会。健闘するも、結果は4位にとどまった。タイムは、目標としていた12秒台には届かず、13秒03。
今回は、改善しつつある新しい義足での走りに加え、「体が折れた状態でのスタート姿勢」という課題も見つかった。背中を伸ばし、体の軸が足と一直線になっていないと「地面の反発」を活かせないのだ。すぐに、理想のスタートを求めてチューブを使い筋力を強化、体勢を調整するトレーニングに取り組み始めた。
2020年の東京を目指し「理想の走り」を追い求める19歳・笠松選手の挑戦は、まだまだ続く!

  • ©NTV
  • ©NTV
  • ©NTV
  • ©NTV
  • ©NTV
  • ©NTV
  • ©NTV
  • ©NTV
  • ©NTV

ストロングプラス+

公益財団法人 東京都スポーツ文化事業団
http://www.tef.or.jp/
BS日テレ