ストロングポイント

毎週日曜 18:00~18:30放送

放送内容

第43回 陸上 走り幅跳び 山本 篤③

2016年12月10日 放送

リオパラリンピックで、チーム種目、個人種目共にメダルを獲得した唯一の存在、山本篤。
男子400mリレーではアンカーを務め、日本新記録を更新。リレーチーム初となる銅メダルを獲得。そして、彼のストロングポイント『義足と一体化したスピード』を磨き上げ、世界の頂点を目指した走り幅跳びでは、自己ベストの記録で銀メダルを獲得した。世界のトップ争いを演じた、山本篤3度目のパラリンピックでの戦いを振り返る。

高校2年の時に事故で左足太ももから下を失った山本選手。事故の2年後に競技用の義足と出会って陸上を始めると、その才能はすぐさま開花。アジア記録を打ち立て、数々の国際大会を制するまでになった。
本格的に走り幅跳びを始めたのは大学時代。そこで躍進できたのは、大阪体育大学で出会った陸上部顧問でスポーツ・ バイオメカニクスの権威・伊藤教授のアドバイスのおかげだという。短距離界でもアジア記録を持つ山本選手の自慢のスピードを生かすために、身体の深部筋である「腸腰筋」を徹底して鍛える― それが義足側でも健常の足を上回るほどのキック力と歩幅のアップを可能にし、山本選手だけが生み出せる抜群の助走スピードへと繋がったのだ。
山本選手のストロングポイントは、世界トップレベルの跳躍を生む「義足と一体化したスピード」。北京パラリンピックは銀メダル、前回のロンドン大会は5位… 掴めそうで掴めなかった大きな夢を実現するチャンスが迫る。3度目のパラリンピック・リオを目前に控えた大会では自己ベストを一気に20cmも更新する記録で世界新を樹立、厳しいトレーニングの結果が着実に表れ、調子は絶好。

リオパラリンピック6日目、山本選手にとって最初の参加競技となる男子400mリレー。パラリンピックのリレーは、バトンの受け渡しではなく次の走者にタッチするのがルール。山本選手はアンカーとして奮闘するが惜しくも4着。ところが、1位でゴールしたアメリカにタッチミスがあり審議の結果、日本チームが銅メダルに!コーチの秘策で本番直前に走る順番を入れ替えたことが功を奏し、そして、選手同士の強い信頼関係が日本リレーチーム初のメダル獲得へつながった。

そしていよいよ、世界の頂点を目指す走り幅跳びの舞台へ。
ともに闘ったリレーメンバーの大声援を受ける山本選手、他強豪選手の跳躍は見ずに、自身のジャンプだけに集中する。ファウルがあるも、手ごたえを感じながら大きなジャンプを決める!記録は6m47cm、この時点で3位。しかし、目指すは金メダルー攻めの姿勢で跳ぶ!自己ベストタイの6m62cmをマーク、ここで2位に躍り出る。だが、迎えた最後の跳躍では記録が伸びず、惜しくも銀メダル、金メダルの夢は潰えた。自己ベストを出しての銀メダル獲得ながら、あと一歩及ばなかった悔しさは拭えない。

リオパラから帰国後、銀座で行われた凱旋パレード。大観衆の声援に応える山本選手は晴れやかな笑顔。金に届かなかった悔しさをバネに、すでに視線は4年後の東京オリンピックに向けられている。
「自分のジャンプで東京の大観衆を沸かせたい!」山本選手は、自慢のスピードに磨きをかけ、頂点を目指して羽ばたき続ける。

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