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放送内容

第22回 カヌー 瀬立モニカ②

2016年07月16日 放送

今年のリオパラリンピックから正式種目となるカヌー競技に挑む瀬立モニカ選手。この5月にドイツで行われたリオパラリンピック選考会の様子を自己分析。世界で通用するため、シートの改良を重ね、力強い推進力を生みだすパドリングを目指す。リオへ向け、日々精力的にトレーニングを行う瀬立選手に密着した。

日本カヌー界期待の新星、18歳の瀬立モニカ選手。競技を始めてわずか1年で日本のトップに躍り出た、類まれなアスリートだ。今年の春から大学で体育学を学び始め、車の免許も取得。競技にも集中しながら、体育学を学ぶことで「歩く」ことが出来るように―そんな目標を掲げている。
瀬立選手が挑む競技は、200メートルの直線水路でタイムを競う、スプリントレース。パラリンピックでは、リオデジャネイロ大会から正式に採択された。トップ選手になると1分を切るタイム。持てる筋力をフルに生かし、全力で漕ぎ続ける、実にハードな競技。

瀬立選手のストロングポイント、「水をキャッチする柔らかなパドリング」。その秘密は、3歳から始めた水泳で培われた「肩甲骨の可動域の広さと柔軟性」。小学生の頃、水泳の強化選手に指名されるほどだった瀬立選手が最も得意としたのがクロール。このクロールの動きには、カヌーとの大きな共通点があった。健常者のカヌー選手は体幹を使って漕ぐのがセオリーだが、怪我の影響で体幹を使えない瀬立選手は、肩周辺のみを柔軟に大きく動かして力強いパドリングを実現するのだ。
肩の柔らかさと水泳で培った水をつかむ感覚―これを大きな武器に、リオパラリンピック出場を目指す姿を追った。

この5月、ドイツのデュイスブルグで開催された世界選手権、リオパラリンピック最終選考会。出場枠は残り4という激戦を闘う瀬立選手の秘密兵器は、シートなどに何度も改良を重ね作り上げた新しいカヌー。海外遠征では、条件の良くないレンタルのカヌーを乗りこなすことも多い中、このドイツ大会のために新たに作った特注品には、桜模様が施され、“リオへの切符を必ず掴む…!”という、瀬立選手の想いや、彼女を支えるスタッフの並々ならぬ決意があらわれていた。
準決勝まで勝ち進んだ瀬立選手。しかし、準決勝ではイメージ通りのレース展開が出来ず、自身の予選タイムを上回ったものの、上位4人に入ることができず、リオへの道は閉ざされた。

超えられなかった世界の壁―課題も見えたドイツ大会。しかしその1週間後、国際カヌー連盟がドイツ大会での入賞選手の失格処分を発表した。そのため瀬立選手の順位が繰り上がり、リオパラリンピックへの出場権が与えられたのだ。思わぬ形で手にしたリオへの切符。だが満足のいくレースができなかったという事実は変わらない。
持ち前の明るさとたゆまぬ努力で、リオパラリンピックに挑む瀬立選手に、日本、そして世界が注目している。

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