ストロングポイント

毎週日曜 18:00~18:30放送

放送内容

第15回 車いすテニス 国枝慎吾

2016年05月28日 放送

2008年から2010年にかけてのシングルス106連勝、パラリンピックシングルスで北京、ロンドンと2大会連続の金メダル、昨年までに最高峰のグランドスラム大会39勝…と数々の偉業を成し遂げてきた車いすテニス界の絶対王者・国枝慎吾選手。リオパラリンピックで初の3連覇に挑むレジェンドの今を上田晋也が直撃取材する!

長きにわたり車いすテニス界の絶対王者として君臨し続けてきた国枝選手。今夏のリオパラリンピック3連覇に向けて盤石と思われていた中、1月のグランドスラム初戦となる全豪オープンで衝撃が走った。4連覇9度目の優勝を狙う国枝選手がまさかの1回戦敗退…。さらに5月、世界国別選手権の会見で語られた言葉は一同を驚かせるものだった。「手術をして…」。パラリンピックまで半年に迫る中での右肘の手術、全豪オープンにも少なからず影響があったことは言うまでもないが、「新しいテニスへのチャレンジという覚悟に繋がった収穫ある敗戦」と国枝選手は語る。長く第一人者として世界のトップに立つ王者に対して、世界中の選手たちが「打倒国枝」を掲げて挑んでくる。王者のみが知る葛藤もそこにはあった。
国枝選手のストロングポイントは「世界最高ともいわれる類まれなチェアワークと状況判断能力」だ。車いすでは不可能な横歩きやジャンプさえも可能にしていると思わせるほど、自由自在にコート内を動き回る。車いすテニスと通常のテニスの最大の違いは返球の際、2バウンドまでOKになることだが、国枝選手は7~8割をワンバウンドで返球する。相手は次の返球への準備時間が奪われることになり、俄然有利な試合展開に持ち込むことが出来るが、そのためには打球の読みと正確なショットが不可欠になる。パワーテニスの時代に敢えて挑むスピード勝負、それは常にプラスαを意識し、より戦術的な部分で新しさを取り入れていく王者の信念でもあった。
リオパラリンピックを間近に控える国枝選手がいま見つめる未来はただひとつ。3連覇の金メダルだ。自分を鼓舞するために繰り返してきた「俺は最強だ」の言葉は、国枝選手の意思となり、大きな力を生み出し続ける。それはきっとリオでの3連覇からさらに4年先、東京という舞台へと繋がっていくはずだ。

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