放送内容

#20  長沼毅・深層水「湧昇」、海を耕す!

2014年08月24日 放送

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世界人口が100億人に達したとき、皆がマグロをお腹いっぱい食べるにはどうすれば良いのか?科学界のインディ・ジョーンズ、長沼毅さんは、養殖よりも効果的な方法があると言う。鍵となるのは、海の食物連鎖の底辺にいる植物プランクトン。これを無尽蔵に発生させれば、海はもっと豊かになり、海の王者・マグロの数も増えるというわけだ。植物プランクトンは、ミネラルを豊富に含んだ海洋深層水が上昇し、光と出会う場所に発生する。この現象を人工的に起こすことが出来れば・・。魚と酒を愛する海洋学者が、人類の夢を語る。

筆者のプロフィール

長沼毅(ナガヌマタケシ)

1961年生まれ。生物学者、理学博士。
筑波大学第二学群生物学類卒業、同大学院博士課程修了。海洋科学技術センター(現・独立行政法人海洋研究開発機構)研究員、米国カリフォルニア大学サンタバーバラ校海洋科学研究所客員研究員などを経て、広島大学大学院生物圏科学研究科准教授。
専門は、生物海洋学、微生物生態学、極地・辺境等の過酷環境に生存する生物の探索調査。

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書籍の紹介

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「深層水「湧昇」、海を耕す!」

海面に広がる植物プランクトンという牧草を動物プランクトンが食べ、それを小魚が餌とし、さらに小魚を大きな魚類が食べ…と食物連鎖を通してマグロが育つ。植物プランクトンが繁殖して豊かな「海の牧草地」をつくるためには、光とミネラルが必要である。深層水が表層まで上がる海洋現象「湧昇」は、表層の光とミネラルたっぷりの深層水が出会うところであり、まさに海洋生物生産の鍵である。本書では、海のメカニズムについてわかりやすく分析・解説し、海洋の持続可能な食糧生産を提言・検討する。「湧昇」を有効利用できるならば、100億人が贅沢なマグロをお腹いっぱい食べることも夢ではない。

蜜読コーナー 売り込み本

「ドーナツを穴だけ残して食べる方法 越境する学問―穴からのぞく大学講義」(大阪大学出版会)

《内容紹介》
ドーナツをアカデミックな眼差しで見つめたことはありますか?web上で話題になった「トンチ問題」に、阪大教員が本気で挑みます。
さあ、あなたは食べられますか?

人文科学・自然科学・社会科学。学問領域を問わず、各学問の専門家である阪大教員が、専門知識を駆使して、ドーナツを穴だけ残して食べてしまいます。その他、ドーナツにちなんだコラムを収録し、世界各国のドーナツも紹介します。

コンセプトは「気づいたら、学んでいた」。何となく敷居が高くて親しみにくい「学問」。私たちが提案するのは、このイメージの払拭です。ドーナツというライトな切り口から入り、知らず知らずのうちに、読者が学びのハードルを乗り越えて、学問の懐の広さや考える楽しさを感じて欲しい。こうした願いから、私たち阪大生はこの本を世に送り出します。
《著者プロフィール》
大阪大学ショセキカプロジェクト
大阪大学の学生・教員・大阪大学出版会が協力し、出版企画から制作、出版、販売までを実際に手がけるというプロジェクト。
学生が出版企画から制作、出版、販売までを実際に手がけることで、自らのアイデアを実際に世の中に形あるものとして出し、社会に伝えるために必要なことを学ぶ。参加者は、多くの編集者や書店関係者、メディア関係者などからアドバイスを受けながら阪大教員による魅力的な書籍づくりの企画作成に取り組んでいる。
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