南イタリアの広い大地に、
緑に守られるように家々が集まっている。
古くから農業が盛んで、
ブドウやオリーブの産地として知られる村。

村にあるただ一軒のバールで働く女性。村を元気にしようと奮闘中だ。経済的な不安を感じ夫婦でドイツに働きに出たが、慣れない文化に馴染めず苦悩していた。そんな妻を見かねて夫は村に戻ろうと決意する。村に戻ってきて本来の自分を取り戻し、その矢先に人生最高の出来事が待っていたのだ。その出来事とは…？
もう一人は、畑に人生を注いできた男性。長年の畑仕事で足を痛めてしまったので電動カートは移動に欠かせない大事な相棒だ。60年以上連れ添った妻と人生を共に歩んできた。週に一度の息子たち家族全員と賑やかな夕食をとるのがささやかな喜びだ。
時間が止まったような小さな村で、家族と生きる喜びをみつけた村人たちの物語。