抜けるような青空の下、
山の尾根に家々が肩を寄せ合い佇んでいる。
14世紀にドイツの山岳民族が移り住んで以来、
人々は木を切り、
家畜を育てながら今に暮らしを繋いできた。

家族で営む牛舎で働きながら、日々チーズ作りの技術を磨いている若きチーズ職人。
160頭の牛を飼い、兄弟で牛舎を切り盛りしている。5年前、牛乳の値段が下がり、牛舎の経営が厳しくなってきた。
話し合いの末、チーズ作りに手を挙げた。
それから毎日必死で研究し、今では州のチーズコンテストで金賞に輝くほどに。妻は、仕事熱心な働き者。一緒にヨーグルトを作っている。
忙しい毎日だが、家族と過ごす時間が心安らぐひとときだ。