イタリアの“ブーツのかかと”、
サレント半島の先端にある平原の村。
古来、数々の民族がこの地を訪れ、治めてきた。
イオニア海を渡ってきた古代ギリシャ人の影響で、
村の方言には今もギリシャ訛りが残っている。
何世紀にもわたって人々は
オリーブとブドウを育ててきた。
オリーブオイルとワインは今も
村の主要産業になっている。

家具職人になる夢を父に断念させられ、
家業のバールを受け継ぐことになった男が迎えた
“父子和解の日”。
家族と動物をこよなく愛する畜産農家の主人と、
強く生きる父の背中を見て歩む若き娘との絆物語。