りんごの名産地として知られる青森県弘前市。ここに抜群の人気を誇る、ご当地アイドル歌手がいる。その名も「りんご娘」。
独特な踊りや方言を使った歌が特徴的だ。メンバーは、お転婆な性格の「ジョナゴールド」(17歳)とおっとりした性格の「レッドゴールド」(19歳)。名前はりんごの品種である、酸味の強い「ジョナゴールド」と甘い香りの「レッドゴールド」から名付けられた。まさに正反対の性格を象徴するかのようなネーミングである。結成から5年、活動は青森の人達を元気づけたいとの想いから、老人ホームへの慰問や保育園での歌の披露などを無料で行うことが多い。だから彼女達は、老若男女を問わない幅広い人気がある。
そんな「りんご娘」は、ある転機を迎えていた。高校3年生である「ジョナゴールド」が卒業後の進路選択を迫られていたのだ。「大好きな青森を離れず、りんご娘を続ける」か「りんご娘を辞めて関東の大学に行き、違う道を目指す」か・・・。
心が揺れ動く“ジョナ”を見守る“レッド”もまた、昨年同じ悩みを抱えていたのだ。だからこそ“ジョナ”の気持ちがよく分かる…。どちらの選択をするか、なかなか決まらない“ジョナ”。そんな彼女に決断の時が迫っていた。年に一度行われる大きなコンサートで地元の人を前に、自らの決断を告げなければならないのだ。実はコンサートの中で行われるミュージカルは、進路に悩む女子高生の物語。つまり今の“ジョナ”が主人公で、揺れ動く彼女の姿をそのまま描いたもの。大学進学か、りんご娘の活動か、ファンに向かって決断を伝える場面が、このミュージカルのクライマックス。
しかし、台本のその場面はまだ白紙のまま・・・。彼女は、かけがえのない友“レッド”にすら、気持ちを打ち明けられないでいた。一方、「ずっと2人でいたい・・・」と思う“レッド”は“ジョナ”の気持ちを知りたいと思いながらも、なにも語らずに待っていた。
揺れる想いの中で、ステージ上で出した17歳の決断とは・・・。
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