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#71 「サッカーが心の病を救う

〜精神障がい者クラブの熱き挑戦〜
 

 大阪府高槻市を中心に活動するフットサルクラブ「ゴッデス高槻」は、精神科医の岡村武彦医師が精神医療を目的として設立。ガンバ大阪は、岡村医師が提唱する「サッカー療法」に賛同し、4年前から協力を続けている。
 月に一度、地域の精神しょう害者向けに行われるサッカー教室では、ガンバ大阪育成部のコーチが指導を行なっているが、コーチだけでなく現役MFの橋本英郎選手も練習に足を運ぶ。彼の存在はガッデス高槻の選手達にとって、精神しょう害者フットサル全国大会と並び大きな励みとなっている。
 そんな中、精神しょう害者クラブとしては世界初の試みとなる、イタリアへの海外遠征が決まった。カルチョの国・イタリアは18年前から精神医療にサッカーを取り入れた、サッカー療法先進国でもある。
 うつ病や統合失調症の症状を多く抱えるガッデス高槻。慣れない海外生活のストレスから症状が悪化する選手もあらわれた。しかし、イタリアの精神しょう害者施設でのフレンドリーなもてなしにガッデス高槻のメンバーたちもようやく落ち着きを見せた。
 そして今回の遠征最大の目的である4クラブによるトーナメント大会が行なわれた。普段慣れ親しんでいるフットサルとは違う8人制サッカーに戸惑う選手たち。それでも初戦を勝ち抜き決勝戦に駒を進めた。決勝戦は優勝候補相手にPK戦にまでもつれこんだものの、惜しくも敗れてしまったが、ゴッデス高槻の選手達は全力を出し切ることができた誇りを胸に、最高の笑顔を見せた。
 帰国後、リハビリ中のガンバ大阪・橋本選手を訪れ、イタリア遠征の報告を行なった。いつも元気をもらっている橋本選手を、何としても激励したい。そんな気持ちを素直に表すことが出来た。
 サッカーが生み出した絆は、人の心を救えるのかもしれない。サッカー療法は、精神医療の世界に新たな波を起こすのかもしれない。

 

 

BS日テレ