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#16 「ユニフォームがつないだ絆/
      大宮アルディージャ 重複障害者の洗濯屋さん」

 Jリーグで活躍する大宮アルディージャのクラブ理念は『スポーツを通じた地域振興および青少年育成の健全育成を図り、地域に密着したクラブ運営≠目指す』というものである。
 クラブの歴史は1969年、電電埼玉を母体として結成された電電関東サッカーチームがそのルーツになる。日本サッカーリーグ、ジャパンフットボールリーグを経て1999年にJ2に参加。2004年にJ2で2位となり、J1昇格を決めると現在までJ1に定着している。
 今シーズンクラブが掲げた7項目の目標『アルディージャの誓い』の中にアルディージャのある明るい街づくり!≠ェある。その目標には意外にもアルディージャのユニフォーム≠ェ一役買っている。
 実はアルディージャの選手が試合で身に着けているユニフォームのクリーニングを担当しているのは重複障害者が働くクリーニング会社。彼らは和光養護学校に通いながら、放課後や休日を利用して作業している。母親や福祉を学ぶ学生たちのサポートを受けてはいるものの、作業中は真剣そのもの。彼らによってきれいに洗濯され畳まれたユニフォームは、自由に走り回る事の出来ない彼らの分までピッチを駆け回って欲しい≠ニいう願いと共に再び選手の元へ帰っていく。
 4月12日、アルディージャがホームにガンバを迎えた第5節の試合開始4時間前のロッカールーム。彼らが重複障害を抱えながらも、ひたむきに洗い、畳んだ<ニフォームがマネージャーの手で1枚1枚丁寧に準備された。この日はいつもユニフォームを洗濯している鹿沼諒さんが始めてスタジアムで試合を観戦する日。
 アルディージャは第4節を終えて、ここまで未勝利。しかしこの日は強豪ガンバ相手に一歩も引けを取らない闘志溢れるプレーで今シーズン初勝利を挙げた。その瞬間、スタジアムで初観戦した鹿沼諒さんの顔に会心の笑みが輝いた。
 託される者、託す者、支える者、アルディージャへの熱い思いはみんな同じ。ユニフォームを通して選手・地域コミュニティーが見事に結びついていた。鹿沼諒さんは初観戦で体験した勝利の瞬間≠ノどんな未来を思い浮かべたのだろうか…?    

BS日テレ