ヘルシンキから西に約160kmの場所にあるトゥルク。1229年に誕生したフィンランド最古の町であり、19世紀初頭までは首都でもあった歴史ある町です。市内の中心を流れるアウラ川周辺には、中世の建造物が連なっていて、観光スポットになっています。
1700年頃に建てられた後に、薬局を営んでいたというブルジョア階級の邸宅を当時のままに公開しています。トゥルク市内に現存する最古の木造建築でもある「薬局博物館」は、市民によって大切に保存されています。
1870年頃に建てられ、後に廃校となった女学校を改装して造られたレストラン兼パブ。店名の「コウル」はフィンランド語で“学校”の意味。当時の雰囲気を残したノスタルジックな店内で出されるビールはすべて自家製で、「先生」や「学位」など、それぞれ学校絡みの名前が付けられています。
フィンランド語で “トイレ”を意味する「ヴェッサ」は、その名の通り公衆トイレを改装して造られたパブ。円柱型の独特な外観の建物で、店内のあちらこちらにはトイレを思わせる置物が飾られています。こちらの名物は、おまるの形をしたジョッキで出される一風変わったビールです。
トゥルクの西、約13kmに位置するナーンタリは、フィンランドで最も太陽が降り注ぐと言われている、風光明媚な田舎町です。港の南東に広がる旧市街には、18世紀から19世紀にかけて建てられたパステルカラーの木造家屋が並んでいて、訪れる者の目を楽しませてくれます。
トーベ・ヤンソン作、「ムーミン」。このフィンランド生まれの妖精が暮らす世界を実現したテーマパークが「ムーミンワールド」です。ナーンタリの北西に浮かぶ小さな島ひとつを丸ごと利用した園内には、ムーミンの家やムーミンパパの船など、物語の舞台となった場所が忠実に再現されています。またムーミンをはじめとするキャラクターと触れ合うことが出来るのも魅力。開園時期は6月の始めから8月末まで。夏限定のファンタジーランドです。
ナーンタリの旧市街に佇む、趣き深いカフェ。店内に並ぶスイーツはすべて、お店を切り盛りしているリルヤ・アハティアイネンさんの手作り。フィンランドの伝統的な甘いパン、プッラなどが楽しめます。また夏場のみ、ホテルとしても営業していて、自宅の一部を旅行者に貸し出しています。
古くからナーンタリに伝わる靴下作りの技術を絶やすまいと2005年に発足した靴下編みクラブ。ナーンタリの靴下編みの歴史は古く、1550年頃、この町を訪れた修道女によってその技術がもたらされたことに始まるといいます。 ナーンタリの町角で靴下作りに励むメンバーたち。彼女たちご自慢の作品が並ぶ中、ちょっと変わった靴下も。ナーンタリを訪れた旅行者に少しずつ協力してもらって製作しているという巨大靴下です。この地を訪れた人々もナーンタリの伝統を体験することが出来ます。