2011年2月5日初回放送
イタリア・日本 アルフレックス arflex
日本人の生活様式が西洋化し始めていた昭和40年代なかば。
それまでの常識をうち破る家具が日本に登場しました。「イタリア生まれ、日本育ち」の家具ブランド、アルフレックスです。
代表・保科 正がライフワークとしてきた「家具屋」の仕事を通して、アルフレックスが日本、そして日本人にもたらしてきたことを伝えます。
アルフレックスの知られざる物語
- (1)イタリア家具の歴史を塗りかえた一脚
- イタリア・ミラノには古い建物が数多く残っています。築100年以上は当たり前。なんと1500年代に建てられた建物が今でもアパートとして使われ、人々が生活を営んでいるのです。
古いものと新しいものが同居する街・ミラノで誕生し、イタリア家具の歴史に新しい1ページを刻んだのが、アルフレックスです。
1951年に発表するや、イタリアモダン家具の旗手として話題をさらったのが、建築家マルコ・ザヌーゾがデザインしたチェア「Lady(レディ)」。当時の新素材、成型ゴムを使った、軽くて耐久性のあるレディは、1956年にイタリアの国際美術展"トリエンナーレ"で金賞を受賞し、一躍世界的に有名になりました。
「着たり・脱いだり・洗ったり」をキャッチフレーズに、カバーリングを取り外し可能にしたのです。
また、日本家屋の間口に合わせて、移動の際にパーツごとに分解できるジョイントシステムを採用したのが、「ベンゴディ」です。
オリジナルを日本流にアレンジする。これが、保科の言う「日本人的合理性」。
これらのアイディアは大変好評となり、のちにイタリアに逆輸入されました。
とはいえ、イタリアでも現在のようなソファが庶民に浸透したのは、意外にも最近のことだったようです。
かつてソファといえば、上流階級の応接間に鎮座し、来客時にだけ使用されていました。
アルフレックスが1951年にレディを発表してから、モダン家具が一般家庭にまたたく間に普及し、今ではイタリア人の生活に、ソファはなくてはならないものとなりました。
日本でも、ソファと切っても切れない生活をしている人は増えているのではないでしょうか?
アルフレックス ジャパンには、家族で長年愛用していた「A・SOFA(エー・ソファ)」のカバーリングを新調し、嫁ぐ娘さんに持たせたという顧客もいるそうです。








