プロ野球松田宣浩

灼熱のグァムで2013年シーズンをスタートさせた松田宣浩選手。
言わずと知れた福岡ソフトバンクホークスの中心選手。
2年ぶりにグァム自主トレを行う松田選手。
その理由は3月に開催される第3回WBC。例年より早く体を仕上げなくてはなりません。

今や日本球界を代表する選手となった松田選手ですが、彼には越えたいライバルがいました。
それは原石時代から共に野球人生を歩んできた双子の兄・教明さん。
教明さんは肩が強くスポーツ万能、「追いつきたくても追いつけなかった」と
松田選手は振り返ります。
小学校・中学校・高校と、常に兄を中心としたチーム編成。
近畿地区で“松田ツインズ”の名前は広く知られるようになっていきました。

しかし、高校2年で出場した甲子園での初戦。
延長で松田選手が悪送球。チームは敗退。
次の試合で先発予定だった兄・教明さんはマウンドに立つことなく甲子園を去ったのです。
「兄をマウンドへ立たせてあげられなかった」
「一球の大切さ。それ以来キャッチボールでも手を抜かなくなった」

日の丸を背負い世界の大舞台に挑む松田選手。
「僕を成長させてくれたのは、一番近くにいた兄ちゃんかな」
WBC第1ラウンドは福岡ドームから始まります。