#8 2012年08月26日(日)
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ウエイトリフティング三宅宏実
日本女子ウエイトリフティング史上初のオリンピックメダリスト、三宅宏実選手。
身長146センチ。
その小さな体で重さ100キロ以上を持ち上げる三宅選手。
実は、中学生まで本格的なスポーツ経験がありませんでした。
彼女を厳しく指導してきたのは父でありコーチの義行さん。メキシコ五輪の銅メダリスト。
女の子らしく育って欲しいと願っていた父。
しかし三宅選手はあるとき、自分に”将来の夢が無い”ことに気付いてしまいます。
「夢が欲しい、目標が欲しい」、そんなとき目にしたのがシドニー五輪から正式種目になった
女子ウエイトリフティング。女性が力強くバーベルを持ち上げる姿が衝撃的でした。
2000年の夏、父と同じ道を進むことを決意。親子二人三脚での戦いが始まりました。
競技を始めてわずか3年で日本のトップ選手に成長。
無我夢中で戦ったアテネ五輪は9位と大健闘。
しかし、メダルが期待された4年後の北京では6位。
オリンピックでのメダル獲得の難しさ・・・。
「北京までは父を信頼しきれていなかった」二人三脚でまた4年。
長いようで短い、短いようで長い4年です。
ロンドン五輪の1ヶ月前、6月17日の父の日に、三宅選手はコーチである義行さんに
手紙を贈ります。そこには「父の日のプレゼントは”メダル”」と書かれていました。
「最後は笑って終わりたい」と語っていた父。
ロンドンから戻った後の家族旅行、写真には笑顔の父娘が写っていました。